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「ヘルシンキ 生活の練習」を読んで

フィンランドの教育機関では

スタッフが生徒と接する際、

生徒のスキルに向き合うことが、とても衝撃だった。

 

日本の学校というか、私が知る教育機関は

その生徒の人格はもちろんのこと

家庭環境をも見てしまう傾向がある気がする。

 

フィンランドでは、そのバックグランドというようなものはさておき

生徒が社会で生きていくために

共同体で生きるために

十分でないスキルを見つけて磨く、訓練をする

その手助けをするのが教育機関になっているようだ。

そのやり方は、その子の可能性を引き出し、前向きなものとして

捉えていると思えてならない。

 

理由原因はさておき、目的に向かっている。

 

 

教育機関のスタッフは何とも淡々として

その目的の向き合い方に無駄がなく

私的感情は置き、解決するためにただ向かい合っている。

 

 

フィンランドのスキルを見つめる教育方法を通じて

フィンランドのように

私たちも普通であることに

大多数であることに執着せずに

社会で当たり前に生きていける

環境を作りたいと

思った次第。

 

 

それにしても作者の朴沙羅さんはすごい。

何がすごいか

彼女が日本の生活で在日として生きる違和感から

育児を日本以外でしたい、という強い意志から

私にとってはほぼ生まれたてである子ども2人を連れて、

ヘルシンキ生活をしていること。

それ以外でも物事の違和感を言語化して、

自分の気持ちに向き合っていること。


本を読み私が感じたことは

まだまだたくさんありましたが、

今、言語化できる感想はここまでです。